*****  2009Jun 3rdWed   *****   悠久の時を越えて愛される鶯のさえずりのお話し! 
Wednesday, June 03, 2009, 23:05 - プチニュース
今日は、神戸市の六甲山系の少々標高が高く、緑の多いエリアへ行ってきました。
すると、きれ〜〜〜な美声を奏でていたのが、ウグイスです!大きな鳴き声は、すごい存在感!!
そのさえずりの聞こえた方向を探してみますが、その姿は全く見えません。不思議です。。。

「どこにいるの???」と私が尋ねますと、
一緒にいた人生の大先輩達は、「そりゃそう!」と、得意げな笑みを浮かべていました。

「鶯は警戒心強いから、声聞こえてても姿は見せへん。(見せない)出てこうへん(こない)で。」
笹の多い林のほとりや藪を好む用心深い鳥の鶯は、警戒心を緩める事がない事で知られています。
そこから、年配者の大先輩達はとどまることなく、楽しそうに鶯談義を続けていました!笑

その後、私は話半分で、緑の茂りから聞こえるさわやかなさえずりに耳を澄ましていました。
「ホーホケキョ」と辺りに美しく響いていました。不思議と、どの鶯の声も完璧な仕上がりです。笑





今日の写真は、山水花鳥などを、写実的に描いた和菓子の伝統の1ツである工芸菓子の作品です。
タタミ1畳分くらいの大きさの作品には、日本の四季の風物詩が織り込まれています。

先月(5月)日本最大規模の食の博覧会「食博大阪2009」の会場で開催されていたのが、
「日本の伝統 和菓子の粋 工芸菓子作り」展です。
この会場の作品は、情緒ある自然や植物、縁起物を描いたいて、鳥も数種類の見られました。

この展示コーナーの全ての作品が、大阪の菓子団体の業界に将来の担い手達が手掛けたものです。大阪府生菓子協同組合・菓子研究団体大阪二六会が主催しています。
食博に訪れたお客さん達も、芸術性豊かなそれぞれの作品に、列を成し、目を瞠っていました。
近く、Ristorante FUWA le でも、他の作品や工芸菓子やその材料について詳しくお話しします。

さて、鶯に話は戻ります。日本三鳴鳥の一つで、環境適応能力は広いので全国に分布しています。
↑↑↑↑↑ 写真下 鶯はスズメくらいの大きさです。
体の色は、背中がオリーブの褐色で、お腹は白色、
見た目は声と比べると地味、これは先輩方も口々に言っておられました。笑

春告鳥(ハルツゲドリ)という別名があります。
多くの地域で早春にあたる2月初旬頃からさえずり始めるから、そういう呼び名がつきました。

「ホーホケキョ」と鳴くのは雄、これも周知の事実だ、と恥ずかしながら教えて頂きました。

どの鳴き方がどんな状況なの???というのも、愛鳥団体の方々ウェブページで紹介していました。
繁殖期以外の平常の鳴き方を「地鳴き(じなき)」と呼びます。
地鳴きは、ウグイスの場合、「チャッチャッ」とさえずります。
接近する他の鳥に対する縄張りを雄鳥が宣言しているのが、「ホーホケキョ」です。
「ケキョケキョケキョ」は、侵入した者への威嚇、なんだそです。

古来、捕獲したウグイスに声を競わせる「鳴き合わせ」が行なわれました。
足利義政の頃からと言われています。一時的に法律で禁止された時期を越え、
後の江戸時代には、そのさえずりに魅了された徳川家治、徳川家斉は、専門役職まで置きました。
小納戸役に「お鳥掛」という職がありました。驚

最後に、さえずりという言葉について。俳句、連歌、俳諧など、歌の世界では春の季語です。
透明感のある鶯の鳴き声が、人々から格別な扱いを受けてきたことがわかります。

さて、日本の平地では、これから8月下旬頃まで、ウグイスの鳴き声がよく聞かれる時期です。
もし、機会があれば、周囲の年配の方に「ウグイスってぇ???」と生態を尋ねてみて下さい。笑
きっと、よ〜〜〜くご存知ですよ!みなさん鶯が好きなんです!!



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