Saturday, January 17, 2009, 23:48 - イベント
14年の月日が流れました。1995年1月17日は、阪神・淡路大震災が起こった日です。
この震災で犠牲になった方の数は6434人。
今日神戸では各地で、その犠牲者を追悼する催しと震災の教訓を伝える行事が各地で行われました。
また、震災の特集番組では、当時の被災地での貴重な体験を取り上げていました。
被災地の中心で復興支援に取り組んだ市の職員や被災者の方々が語り部として、
そのインタビューには、震災当時の思いや現在の地域への願いが織り込まれていました。
私が住んでいた地域は、比較的被害が少ない地域ではありましたが、
震源地からは遠くなく、電気・ガス・水道などのライフラインが長らくストップし、
そこに甚大な被害を受けた地域から親戚が非難して来ました。3ヶ月間、家族が7人になりました。
今日の特番では「風化」の心配は無い、という見解が被災地の人々によって伝えられていました。
実際に、震災の出来事は忘れられませんし、今でも私の周囲では当時の事を話す機会があります。

今日の写真上段・中段は阪神・淡路大震災の復興と犠牲者の方々の鎮魂の祈りを込められて
震災の翌年から毎年12月に開催されいる「神戸ルミナリエ」2007年の会場です。
今日の話題にも出てくる「1.17」の文字が描かれた中央区の東遊園地という名前の公園です。


今日(2009年)1月17日の神戸の一日を振り返りましょう。
神戸市中央区の公園には、「1.17」の大きな文字がろうそくに火をともし、浮かび上がりました。
阪神・淡路大震災が起きたのは、午前5時46分。
震災で家族や友人を亡くした人たちが集まり、その時刻に黙祷をささげました。
また、同じ時刻に兵庫県の淡路市、震源地に近い北淡震災記念公園でも黙祷をささげて、
集まった人々が合唱をして犠牲者を追悼しました。
北淡震災記念公園は、震災で地表に現れた野島断層を保存し、多くの貴重な資料が残されています。
そうした、防災の教材として扱われている、モニュメントが今日から神戸市で一般公開されました!
このモニュメントは震災を象徴する「神戸の壁」として知られています。
昭和2年に神戸市長田区に防火壁として建てられました。大きさは、高さ7m、幅が14m。
震災で壊滅的な被害を受けた、その地域で、その壁だけが焼け残った姿が奇跡的に映り、
また、災害の中心地で、防火の壁の意味を果たし、防災の重要性のメッセージも残しました。
また、正午には神戸市中央区「人と防災未来センター」で「ひょうご安全の日のつどい」が開かれ、
地元の小学生2400人が鳴らす鐘に合わせて黙とうをしました。
この集まりは、神戸の子供達で震災を経験していない子供達が3分の1を占める様になった事から、
地域の人たちとの防災訓練等を通して、防災への誓いを新たにしようという催しです。
6歳で震災を迎えた、今年の成人代表の挨拶では、
「震災を知らない人たちに助け合いの大切さや将来の災害への備えの重要性」が強調されました。

最後に、報道で気になったのが地域に住んでいるお年寄りのこれからについてです。
神戸市の災害復興住宅には、震災から14年経ち、およそ1万6千5百人が入居しています。
震災復興住宅の高齢化で、現在65歳以上の方々の数は50%を超えています。
去年、復興住宅で亡くなった高齢者の方の半数が、家族や近所の人以外が発見したと、言います。
兵庫県では、高齢者の見守り事業の期間を延長して、きめ細かいケアを目指しています。
今後、若い世代や地域とのつながりをどう作っていくかが課題です。
1月17日は、震災の教訓を活かして阪神・淡路地域から世界へ、防災の大切さを発信する日です。
みなさんの暮らしの中での防災の備えや家族や人との絆、再確認してみてはいかがですか?
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