*****  2009Jan29thThr   *****   自然の恵みってやっぱり素晴らしい!山形県の寒ざらしそば&アスパラガスの新発見のお話し!    
Thursday, January 29, 2009, 23:46 - 健康・栄養
と〜〜〜っても温かい関西、今日の予想最高気温は各地で15〜17℃とぽかぽか陽気の一日でした。
今週月曜(26日)から始まった中国の旧正月「春節祭」は神戸の中華街南京町で開催されています。
写真は、
元日の「春節祭」夜の様子、町がランタンに灯された明かりで照らされています。とっても華やか!

今、期間中である旧正月について、Ristorante FUWA le  のバックナンバーをご覧下さい!
世界各国の中国系・韓国系の人々にとっては新年の、最大のお祝の祭です。
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今日は、つながりがありそうで、なさそうで、やっぱり!ある!! 2ツの話題です。
最新ニュースから、「そば」と「アスパラガス」について、紹介しましょう。

まずは季節の話題、山形市の上宝沢では、「寒ざらしそば」が作られています。
言葉の響きの通り、「寒さ」にさらす、独特の製法で、そばの実を水に浸して風味を引き出します。
雪深い山の沢へ、一番寒い今の季節に、そばの実を、運びます。冷たい水に浸して2週間おきます。
この作業は、江戸時代の文献を元にして再現された「寒ざらしそば」の重要な伝統の製造工程です。
平成8年から始められました、今では山形のこの季節の風物詩的な存在だそうです。

今年使われたソバの実は、去年(2008年)秋に収穫された「でわかおり」の実、およそ 3300kg!!
このソバの実、3300kgで、ソバに作られますと、なんと 3万食分!!にもなります。
最低気温は、氷点下をはるかに超える今の厳しい寒さの時期に、自然の水に浸した後、
次は1ヶ月間、風と日光にさらします。すると、できあがったソバは甘みとコシが増します!!

こうして、手間ひまかけて自然界の力を受けてできあがった寒ざらしそば、
4月の中旬頃から山形市内のおそば屋さんで味わえるそうです。



さぁ!次に、「ソバ」と共通点がある「アスパラガス」。なんだか分かりますか???
健康に役立つ栄養素の1ツ、に着目しましょう!・・・その栄養成分は「ルチン」です。

ルチンは、健康への効能が非常に高く、医療現場での治療へも役立てられています・
主に、動脈硬化や高血圧の予防に良いとされ、その他にも、ビタミンCの吸収を助ける働き、
抗酸化作用や毛細血管を強くして細菌の侵入も防ぎます。

さて、最新のニュースというが、北海道大学大学院の農業研究院などを中心とした研究グループが、
「アスパラガスの“ある部分”に豊富なルチンが含まれている。」との研究成果を発表しました!
そのある部分、というのが・・・なんと!これまで捨ててしまっていた部分。というので驚きです。

みなさんは、アスパラガスの「擬葉」って何かわかりますか???
普段わたし達が食べている部分は「若茎」です。
「擬葉」は、「若茎」が伸びた後に、枝分分かれしてできる、細い線状の茎の事です。
これまでは、「擬葉」は硬くて食用に向かないと、調理するのには廃棄されてしまっていたんです。

この「擬葉」を調べたところ、葉に代わって光合成によって養分を作っています。
今回の研究で、この擬葉にルチン等の機能性成分が豊富に含まれていることを突き止めました。
カルシウムや植物繊維の含有量も多い、ということも分かったんです。

とは言え、ルチンの含有量については驚きです!分かりやすく言いますと、そばの 100倍!!
ルチンの高含有としてこれまでソバの一種ダッタンソバが知られていますが、それに並ぶ水準です!

今回、アスパラガスの擬葉がルチン食品として商品化され、乾燥・粉末の販売もスタートしました。
北海道農業企業化研究所などこのグループの専門家の話によりますと、
「現時点では、人間に効くかはまだ未知数だが、メタボリック症候群予防に繋がる可能性もある。」
と、アスパラガスの擬葉をラットを使って栄養成分を調べた結果、
中性脂肪やコレステロールを下げる効果も確認された、と同時に明らかにしています。

アスパラガスの擬葉の粉末は、ご想像の通り、抹茶の様な鮮やかな緑色です。青汁にも似ています。
水に溶かして飲むドリンクは、苦からず不味からず、青汁よりもクセの無い味だそうです。
今後、うどん、パン、クッキーなどへの添加商品やサプリメントの開発へと裾野が広がりそうです。



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