****  2008Jun27thFri   *****    羊肉料理のあれこれ・・・の写真とお話し! 
Friday, June 27, 2008, 22:47 - 美食
先日、中国の大衆料理が食べられる店で、羊の串焼きについて紹介しました!
ジンギスカンやしゃぶしゃぶの料理方法の起源は中国での家庭料理、というお話でした。
                         羊肉をおいしく食べる。
中国の北西部等の地域では昔から北方遊牧民族との交流があったため家庭で羊肉をよく使います。
今日はさら〜〜〜っと、日本への羊肉料理の伝来とその普及についてのお話しです!

今日の写真は、北京市内・天安門広場のそばにある「羊のしゃぶしゃぶshuan yang rou」専門店。
卓上の鉄鍋に、魚介類のつみれや、かまばこ、はるさめ、青菜野菜と共にしゃぶしゃぶします!



これが、羊のしゃぶしゃぶ=シュワン ヤン ロウ。
京都から伝来し、原点となり、そこから熟まれたのが牛肉を使ったのが日本のしゃぶしゃぶです。
しゃぶしゃぶと違うところは、すぐ火が通るものだけでなく、煮込むも食材もあります。



さて話は変わって、日本でよく知られている羊肉を使った料理と言えば、「ジンギスカン」です。
このジンギスカンは簡単に羊肉の焼肉です、「マトン」と「ラム」両方使います。
マトンは1才を超えた緬羊、ラムは1歳未満の仔羊の肉、
一般的に、ラムの方が比較的臭いが弱く食べやすいとされますが、
ジンギスカンに限っては、臭みの強いマトンの方がおいしいと、されています。

チンギスハーンやモンゴルと係わり合いがあるという説と、全く関係ないという説があります。
いずれにしても、満州国の建国に深くかかわった駒井徳三がその名前を命名したそうです。
1912年頃から、北海道の農科大学出身で南満州鉄道に入り農業政策にかかわった人々が、
満州滞在中によく食べた現地の羊肉料理の1つがコウ ヤン ロウ。羊肉の焼肉です。
               羊肉をダシに浸し下味をつけ、金網で焼きます。
これを満州から持ち帰って日本で和風の調理方法で生まれたのが「ジンギスカン鍋」です。

ジンギスカンは北海道の郷土料理として知られています。
全国的にも一部の地域で、ジンギスカンが根付いている地域があります。
岩手県遠野市、長野県・岡山県・福島県の一部の地域など。
日本では、経済的理由などの背景を受けて羊肉を普及させようという働きかけがありました。
戦前には、政府は軍隊、警察、鉄道員用制服の素材となる羊毛自給のために、
羊の飼育数を増やし、その酪農家達の収入を支えるために、羊肉も合わせて消費させました。
また、第二次世界大戦前後には、深刻な食糧不足の解消を目的として、羊肉に注目しました。

結局、牛肉・豚肉・鶏肉の消費量が圧倒的に多く、羊肉は常食としては定着しませんでした。



さて!中国は国土が広いため、地域によって食べ物の嗜好や主食が違います。その表現に、
                         「南甜、北塩、東辛、西酸」
=南部は甘い、北部はしょっぱい、東部は辛い、西部はすっぱい料理を好むという意味です。
また、南北2ツに分けますと、南は米、北は小麦を主食にするため、「米食」・「面食」など。

中国・日本・・・世界各国で風土、気候条件、生活習慣によって様々な食文化がうまれています!





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