*****  2008Nov23rdSun   *****   クリスマスツリーの歴史を紐解く!デコレーションやツリーのお話し! 
Sunday, November 23, 2008, 23:28 - イベント
世界各地の街がクリスマスのイルミネーションが色づき始めました。
FMラジオでもクリスマスソングがリクエストされ流れています!

先日、友人達の会話に出てきた意外なクリスマスツリーの飾り、懐かしさに笑さえ浮かびました!
そう!私達の子供の頃の家のクリスマスツリーに欠かせなかった飾り・・・と言うと。
「白いモコモコの綿」、ツリーの葉に積もった雪を連想させる、必須アイテムでした。笑

ひと昔前までは、緑のツリーに、赤、青、黄色、緑、オレンジなどの電飾がチカチカ光って、
ツリーの頂点には大きな星、サンタクロースや長靴の飾りが御馴染みでした。

最近は、家庭用でさえ白いツリーに青の電飾、など、デザインも様変りしました、ね。

今日の写真は、去年(2007年)のシンガポール11月の上旬頃、
ショッピングモールのの入り口でクリスマスツリーの準備が進められていました、その様子です。
毎年、各所で個性的なツリーが登場します! みなさんの好みのツリーはどんな???ですか???


今日は少々、クリスマスツリーの歴史についてさかのぼりましょう!
ツリーを飾る風習は、ドイツのいくつかの地域から、個々に始まっています。
教会やショッピングモール、家庭へと広がったクリスマスツリーの本来の意味は、宗教の降誕祭、
また、古来の収穫祭と同様に豊穣や悪魔払いなどを祈願した、そうです。
人々はクリスマスツリーと共に、新年を迎えています。
現在の様な木をまるまる使うもの、大きな枝を切ってきただけのもの、枝を丸めたもの、など、
それぞれの地域、時代によって、ツリー自体の形は様々。飾ったデコレーションもそれぞれです。

ツリーの起源については諸説ありまして、はっきりとは言えないようです。
古い書物や銅板画に残されているもので、15、6世紀、いずれもドイツの地域の風習です。
ツリーに、リンゴやロウソク、砂糖菓子、人形や枝、キャンディーやクッキーを飾っていた、
と記されています。

また、クリスマス自体が、宗教上の祭りです。旧約聖書にクリスマスツリーの原点があります。
旧約聖書に、エデンの園に「知恵の樹」「生命の樹」と2本の樹について言い伝えられています。
そのうち「知恵の樹」が、クリスマスツリーです!
別の名を、「善悪の知識の木」といい、アダムとイヴが食べた実の話が有名です。
中世には、降誕祭の序幕で舞台劇が演じられています。
アダムとイヴはこの実を食べたことで、エデンの園を追放されてしまうというシーン。
ユダヤ教やキリスト教、ヨーロッパの芸術でも織り込まれている場面です。
この「知恵の樹」がツリーの原点、
アダムとイブが食べた実は、ツリーにデコレーションするリンゴや丸い玉の飾りに反映されました。



先ほど、クリスマスツリーの色についても触れましたが、
世界のクリスマスツリーには大きく分けて2種あります。常緑樹と針葉樹です。
常緑樹は、常に、寒い冬でも緑の葉が付くことで、強い生命力の象徴と考えられていました。
また、針葉樹でクリスマスのツリーに代表されるのがモミの木ですね。日本では定番です。
1600年頃、
当時のドイツ、現在のフランス北東部のアルザス地域のツリーはモミの木だったと分かっています。
ワインの生産者や商人達がモミの木をリンゴや色とりどりの紙で飾って立てかけたのが始まりです。
アルザス地域圏と言いますと、かつては神聖ローマ帝国の領域、
17世紀から19世紀にかけてフランスとドイツを行き来しました。

その木に飾りを施すという風習が、17世紀にドイツの宮廷やフランス公爵家へ、
また、18世紀イギリスへはヴィクトリア朝時代に伝わり、やがて広く一般化しました。

長〜〜〜い、歴史の背景と共に、ヨーロッパから世界へクリスマスツリーの文化も浸透しました。
ますます、華やぐ冬の街、クリスマスのデコレーションを前に、少し、思い出してみて下さい!



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