Sunday, February 21, 2010, 23:22 - エンターテイメント(MUSIC/MOVIE/BOOKS)
今日はファッションのお話です。先月(1月)にフランス、パリで開催された
“パリ・オートクチュール・コレクション”でユニークなイブニングドレスが披露されました。
想像するのも、なかなか難しいです。笑 ドレスの素材が、“めっぽう”変わっています!
なんと! 鯛のウロコ をあしらったドレスです!青色や金色にきらめいています。
デザイナーの桂由美さんがオートクチュールのドレスに仕立てました。
鯛 1800匹から ウロコ 50万枚を集めて、レース生地を作ったんです!
ウロコを回収し、乾燥させ、脱臭、そして、彩色しています。青色や金色に色づけされました。
記事によりますと、桂由美さんは広島の知人の発想で、鱗使用のイブニングドレスを実現しています。
知人の女性は、魚屋に並ぶ鯛が、太陽の光を受けて光っているのを見て、ウロコに着目しました。
また、地球へのエコの観点でも、良いです。捨てられるハズのものを再利用する、という発想ですね。
皆さん、記事の流れを読んでいて、予想通りだと思います。でもやっぱり、言わせて下さい。笑
“目からウロコ”のドレスとメディアに取り上げられました!
先日パリ・コレでも、桂由美デザインのイブニングドレスは“珍しい素材”と、脚光を浴びました。
次は、来週の火曜日(2月23日)、今度は東京都内で開かれるショーでも披露される予定です。
さて、冒頭でさらりとパリ・オートクチュール・コレクションと言いましたが、
1910年から開催されていて、フランスが1つの文化として誇ることのできる、伝統のショーです。
当時の高級衣装店協会の設立者、シャルル=フリデリック・ウォルト氏によって創められました。
現在も変わらず、世界的に活躍している限られたデザイナーだけが出展できるのがこの舞台です。
オート(=haute) クチュール(=couture)を簡単に言いますと、
ファッション界での最高権威のコレクションにあたります。
その違いは、最高の素材と技術、芸術的なセンスで仕立てられている、というところです。
現在、オートクチュール=最高級オーダー服の顧客は世界で、わずか2000人と言われています。
オートクチュールの洋服を仕立てられる会社を、メゾン(=maison)、
また、特に店の単位を、メゾン・ド・クチュール(maison de couture)と呼んでいます。
現在、ファッション業界では、メゾンは世界中で 10ぐらいと言われています。
それだけ、オートクチュールの技術と資本を備えるという事が難しいと分かります。
今日、ご紹介した鯛の鱗を彩色して手掛けたレースのイブニングドレス、
このドレスに、桂由美さんがどれだけの時間と労力が注がれたのか、さらに想像が広がります!
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