*****  2008APR17thThr   *****    健康診断「ピロリ菌検査」の必要性のお話し! 
Thursday, April 17, 2008, 22:59 - 健康・栄養
今日はまとまった雨がざぁ〜っと降りました。しばらくは、春のさわやかな青空は「おあずけ」です。

今日の Ristorante FUWA le は、昨日に引き続き身体の健康のための真面目なお話し!です!!笑
先日、看護歴10年以上という友人と話していました。人間ドック、健康診断、婦人科系の検査等、
定期的に自らすすんで受ける事が大切だと、いう話でした。

そこで、     「ピロリ菌の検査した???」     と尋ねられました。
「ピロリ菌・・・」     ヨーグルトのCMで聞いたことがある程度です。

日本人は特にピロリ菌の保菌率が高いそう、胃や十二指腸などの比較的重い病気の原因菌です。
痩せている人、胃が痛くなる事が多い人は、その疑いを持った方がいいそうです。
何しろ、簡単な検査で分かって、治療も薬の服用で済むので、早く発見して、治すべき病気です。

さて、今日の写真は、シンガポールでの中国語留学中に2年間住んだ自宅から一番近い国立公園、
その中に有る、自然に囲まれたネイチャー(緑の)カフェのメニューです。
このカフェのメニューはコンセプトは「オーガニックベジタブル=有機野菜」、正に健康食です。

 

ピロリ菌の検査の方法は、空腹時の「呼気テスト」で診断が可能です。
呼気テスト、とは。息を吹き掛けます。この検査で吐いた息の炭酸ガスの増加具合を見ます。
高感度でピロリ菌の存在が分かります。消化器科で受診できます。

では、このピロリ菌の感染で何が起こるのか???どんな病気の原因になるのか???

慢性胃炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃癌やMALTリンパ腫などに深い関係があります。
1994年、WHOの研究機関である「IARC(国際癌研究機関)」によって、
発がん因子としてピロリ菌は指定されています。

ピロリ菌は胃の「幽門部」と呼ばれるところにすむ、細菌の一種です。
正式には、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)といい、
感染で唯一、細菌の中でヒト悪性腫瘍の原因となりうることが明らかになっているの病原体です。
ピロリ菌が出す毒素によって胃の粘膜が刺激され、炎症を起こして潰瘍をつくると言われています。
胃の中は、強い酸性です。そのため、ほとんどの細菌は死滅してしまいます。
しかし、このピロリ菌は、まわりをアルカリ性にして酸を中和しながら胃の中で生き続けます。

現在の医学では、薬を飲むことで治療できます。発見させすれば、心配はありません。
ピロリ菌は、抗生物質などの服用で「除菌治療」が可能です、多くのピロリ菌が死滅します。
感染があった場合には、医師と十分話し合いながら治療していく事が必要です。
下痢等の薬による副作用や除菌しきれなかった耐性菌の恐れもあります。

 

ピロリ菌の保菌者は日本人は多く、特に50歳以上では、約70%が感染者、とする専門医もいます。
呼気による検査や治療の内容は、物理的には簡単です。
ピロリ菌の感染で起こりうる危険因子とされる深刻な病気を考えると早目の検診が必要です!

ピロリ菌は、1983年にオーストラリアの医師B=J=マーシャルが発見しました。
専門家らの研究によって、現在、ピロリ菌の現象に効くとされている食べ物が、
ヨーグルト、ハチミツ、ココア、梅肉エキス、ブロッコリーの芽等です。
また最近、国内外で特に健康食として注目されている、「マヌカ蜂蜜」も挙げられています。
このマヌカ蜂蜜は、ニュージーランドのMANUKA(マヌカ)という花から集められた蜜の事で、
ポリフェノールや抵抗力の強化などの効果に加えて、殺菌力の強さについても研究されています。
「ピロリ菌の除菌にも効く」という声が上がっています。
こうした日常生活で摂取できるような食べ物での病気の予防について、今後の研究に期待します。



  |  このエントリーのURL  |   ( 3 / 1867 )

戻る 進む