****  2008May14thWed   *****    夏も近づき・・・百夜に茶摘とシンガポール発・エッグタルトのお話し! 
Wednesday, May 14, 2008, 23:34 - 美食
昨日の関東地方の台風2号の接近、全国的な一日中降り続く雨など、梅雨の天気さえも感じます。

さて、季節の話題。各地の農村では田植え、茶畑では茶摘作業が行われている季節です!
           京都の茶処として、知られる宇治田原村の茶摘唄を基に作られた歌。
     茶摘の歌、「♪♪♪ ♪♪♪ なぁ〜つぅも、近〜づき八十八夜〜 ♪♪♪ ♪♪♪」

八十八夜の頃が新茶の時期と教えてくれるこの「茶摘」唄の歌詞。
この「八十八夜」は、立春から数えて88日目にあたる5月2日頃の事。17世紀に正式に暦に登場!
昔から、「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の忘れ霜」「八十八夜の毒霜」と言われています。
今年(2008年)は、5月の1日が八十八夜にあたります。
本来、「この日からは陽気もよくなり霜による害もめっきり減る」と古人の歌に詠まれています。
つまりは、農家での種蒔きの適期に入るとされてきたそうです。

そして、もう1つ、農家で注意を促されていたのが、「九十九夜の泣き霜」「名残の霜」。
八十八夜から十一日経った九十九夜、油断した頃に時期はずれの霜がおりることもあるというもの。
そのために、農作物を枯らしてしまわないように気をぬかないように、という戒めの言葉です。
昨日が九十九夜、今日が百夜にあたります!気温の下がる遅霜の時期です。
みなさんも気候の変化に充分に注意して下さいね!

茶摘は4月の中旬から、八十八夜、そしてその後、3週間くらいが最盛期です!
最初の15日間に摘まれた一番茶が「新茶」と呼ばれて珍重されています!

 

↑↑↑↑↑ 写真はシンガポールでの国立大学での中国語留学中の思い出のお茶です。
クラスメイトの華僑のベトナム人の友人が故郷のお茶を教室でふるまってくれました!
ベトナムの華人が好んで飲んでいるこのお茶、木の箱には「茶」と漢字で書かれています。

中国・雲南省の高級茶プーアル茶、イギリスの香り高いダージリン、京都の宇治茶、など
世界各国にはお茶文化が根付いています。 Ristorante FUWA leでも「トルコ茶」を紹介しました!
(     トルコティーについては、5月7日のバックナンバーをご覧下さい!
☆☆☆☆  画面右側の「サイト内検索」に「トルコ」とキーワードを入力して下さい! ☆☆☆☆
****  2008May 7thWed   *****    トルコ料理のチャイ・トルコティーのお話し! )



今の時期に摘まれている、新茶は、
厳しい寒さの冬を越えて、栄養成分が蓄積されて多く含まれていると、言います!
その銘茶と御茶請け。みなさんは、和菓子・漬物、甘いデザート、何がお好みですか???

さぁ!御茶請けと聞いて、私が一番に思い出したのはシンガポールの定番デザートでした!
それは・・・、エッグタルトです!! ↑↑↑↑↑ 写真 上の写真は老舗の豆乳屋さんの一品!
下の2枚の写真はカクテル・シンガポールスリングの発祥地ラッフルズホテル内のカフェの一品。

エッグタルトは中華料理の点心の1つ、甘いデザートとして出されます。
国民の78%が華人のシンガポールでは飲茶や点心の有名店が町中に軒を連ねています!
いろんな味のエッグタルトが味わえます。丸くて掌サイズ、黄色いカスタードクリーム、が定番!!

エッグタルトは、そもそも広東省・香港が本場!しかし、マカオ風、ポルトガル風、等もあります。
その背景には、     中華料理と西洋料理の融合=マッチング!!があります。
香港へ海外から料理の技法が持ち込まれ、ヨーロッパ・インド・マレーシア等の料理の要素が
現地の料理に取り入れられました。その代表が、カスタードプディングの「エッグタルト」です!

エッグタルトは、中国語で蛋撻と言います。最近は、世界各国で愛されているデザートですね。
その原点は、香港、マカオ、広東省の街中で見られる独特の飲食店、茶餐廳(ちゃさんちょう)。
「茶餐廳」は会社員や学生が腹を満たす庶民の飲食店。洋食の軽食・中華の飲茶等が揃います。
朝から深夜までの営業。庶民のが集う活気のある休憩処で愛され続けているのがエッグタルトです。

名前の上がった国に出かけられる際には、是非、本場のエッグタルトの味をご賞味ください!



さてさて、話は日本のお茶の話しにもどりましょう!
日本の茶葉は、6月中旬から7月中旬に2番茶が、7月中旬から8月の下旬に3番茶が摘まれます。
現在、茶畑で茶摘されているののは一番茶!一番茶だけを使っているのが高級「茶」の玉露や碾茶。
今年も最盛期を迎えた各地の銘茶の産地、これから忙しくお茶の出荷作業が行われます!
店先にその銘茶の産地の名前の付いた、おいしい、おいしい〜〜〜新茶が届けられます。喜

     新茶に御茶請け。
               お忙しい日々のちょ〜っとした時間に取り入れてみてはいかがですか?





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