Sunday, April 12, 2009, 23:30 - プチニュース
絶好のお花見日和となった週末。電車の中で和服姿の女性が目に付きました。
野点に参加するのか？結婚式？？？日本舞踊や歌のお稽古に向かう途中なのか？？？
はんなりされた着物姿の女性でとてもエレガントで目を瞠りました。春爛漫な季節です！！
大阪のサクラには花に青葉が混じり、そろそろ葉桜がたのしめる時期となりました。
風であおられてサクラの花びらが舞い散り、散った後の花びらが地面を桜色に染めていました。
神奈川県の動物園では、ある動物が「サクラ吹雪」を起こして人気です！
その動物が・・・日本一の長寿のインドゾウのうちの１頭である、ウメ子です。
毎年、サクラが散っているこの数日だけの、限定！しかし・・・恒例のパフォーマンスです。
国指定史跡の小田原城址（じょうし）公園本丸広場に動物園はあります。
ゾウ舎の周囲のサクラが散り始めました。この花びらがゾウ舎の溝に吹き寄せられます。
ウメ子は、水浴びをする様にサクラの花びらを自身の背中に花びらをかけます。
この姿に、お子様連れやカップルは大喜びで、歓声に沸きました。
ゾウの習性に落ち葉や砂を鼻を使って体に吹きかける習性があります。
ここ数日は、晴れの温かい天気が続いているので、サクラの花びらが乾いてたくさん集まりました。
それをウメ子が集めて、見事な花吹雪を起こしました。
ウメ子は小田原城のお膝元、城址公園のシンボル的存在＝城主として、人気者です。笑
現在推定で、61歳で、1950年の3歳の頃、タイから小田原に来ました。
「子供たちに夢と希望を与える」小田原のこども文化博覧会の一環として来日、話題となりました。
ウメ子が来日した昭和25年は、終戦間もない頃で小田原市の市政10周年を迎えました。
当時国内でゾウは珍しく、博覧会に10数万人の人が訪れ、ウメ子を歓迎しました！
当初、体重はおよそ 450�圈�体長がおよそ 120�冂�のまだまだ小さな体でした。
全国的にゾウの飼育は珍しく、わざわざ上野動物園から飼育員の方がサポートしたそうです。
その甲斐があって大きな病気も無く、国内で3本の指に入る長寿のゾウとなりました。
小田原は冬の間、比較的温かく、7℃以下になることが少ないといいます。
専門家のお話では、小田原の気候が熱帯・亜熱帯動物のゾウの飼育にむいいています。
2007年には還暦のお祝いが盛大に開催されました。
現在のウメ子は、体重はおよそ 3ｔ、体長はおよそ 3m、健康状態は良好です。
小田原の歴史を見守り、子供たちに夢を与え続けたウメ子です。
実は、残念ではありますがこの動物園も閉園を予定して、飼育動物の移動が進められています。
しかし、ウメ子がここで天寿を全うしてもらおうと、
それまでの間は動物園を存続させる事が決まっています。
来年も「サクラ吹雪」のパフォーマンスで元気な姿を見せてもらいたいです。
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