*****  2008Dec11thThr   *****   自然が起こした幻想的な世界!関西の霧の冬の朝!のお話し! 
Thursday, December 11, 2008, 23:23 - プチニュース
昨日(10日)の朝、関西の各地で、自然が起こしたいたずらのために、幻想的な風景となりました。
朝7時頃から、各地で広い範囲で濃霧が発生し、別世界となりました。
朝10時頃のTVの中継映像でも、まだ大阪の中心部は霧ですっぽり覆われていました。
その上空からの様子は、まるで映画の中のニューヨークの摩天楼みたいです。
ざ〜っと広がる雲の間に、いくつかの「超」高層のビルだけが、ポツポツと頭を突き出しています。
同じく奈良市。濃い霧によって、視界はところにより100m以下でした。
真っ白な霧に包まれた奈良公園、林の木々の間にいる鹿の親子。野生の姿そのものです。

 

このため交通機関は朝から乱れていて、JRなどで合計200本近い運休のために、
地元新聞が伝えたところ、正午の時点で合計およそ 19万5千人に影響した、と言います。

大阪管区気象台は、この濃霧を「放射霧」と解説しています。
前日に降った雨で湿った空気が冷やされて、霧になっていう現象です。冷えた地面が原因です。
熱が放射されたことで地面が冷めたくなって空気も冷やす、いわゆる放射冷却が起こっています。

「放射霧」は晴れた冬の日にできます。今回の様に濃いものでなければ街中で年に数回起こります。
また、一般的には盆地や谷で発生する、盆地霧、谷霧も同じメカニズムです。

「霧」と「雲」を区別できますか???霧も雲も同じ空中に浮かんだ水蒸気の小さな水の粒です。
温度が下がって、大気中の水分が飽和状態に達している状態です。

その違いは、とっても簡単でした。
地面に接しているものを霧、地面に接していなくて上空に浮かんでいるものが雲です。

関西の広い範囲で広がった霧、珍しい自然現象として、話題となりました。
霧で有名な都市、世界や日本の各所にあります。
例えば、ロンドン、サンフランシスコ、中国の蘇州市、
日本では、釧路市、函館市 、箱根町 、 薩摩川内市など。
京都府亀岡市の亀岡盆地や大分県の由布盆地では、
冷え込みが厳しい季節に寒暖の差が大きい日に頻繁に霧が発生します。

霧の多くは、晩秋から早春にかけて見られます。水彩画、桃源郷の様な美しさと表現されます。
今日は、旅先でもなく、別世界ではなく、関西の街中に広がりました。



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