Sunday, January 11, 2009, 18:34 - イベント
昨夜、友人から一通のE-mailが届きました。
タイトルが「えべっさんの写真」、そのメッセージは「福が来ますように。」というものでした。
「えべっさん」って分かりますか？商売繁盛をつかさどる福の神「えびす様」の事です。
全国のえびす神社で、商売繁盛を祈願する10日戎（とうかえびす）が一昨日始まりました。
えびす神社は各地に3500あると言われていますが、
特に関西では、信仰が厚くたくさんの商売人や芸人、に混ざり一般の方もこぞって参拝に訪れます。
毎年、1月9日を“宵戎（よいえびす）”、10日を“本戎”、11日を“残り福”と呼び、
10日戎は3日間、七福神であるえびす様に新しい年の商売の繁盛と“福”の到来をお祈りします。
今日の写真は、そのえびす神社の総本社の西宮神社の10日戎と縁ある有馬温泉のお湯です！
正確には、有馬温泉の泉源です。温泉が沸き出て、数十メートル白い煙が舞い上がっています。
有馬の温泉街から程近い西宮神社で行われる、お湯を使った儀式については後ほど紹介します！
今年は不景気の影響で、そのえびす様へ、“神頼み”に来られた方の数は大変に多いそうです。
友人の話では、境内はごったがえし、例年になく入場制限が行われ行列ができていた、と言います。
景気回復を嘆願するために、増えた、と言われている、「10日戎び人の数」が他にもあります。
総本社の西宮神社の恒例の神事に“福男選び”があります。参拝者の一番乗り＝福男を決めます。
鎌倉時代には、各参拝者の家から境内までの間を走った、という説もあります。
最古の記録で1940年代、大正時代からの伝統の神事で、その様子は毎年全国的に報じられます。
例年、2500人程の参加者なのが、今年（2009年）は凄い数です！6000人！と、とっても増えました。
開門 6時と同時に神職の方が待っている本殿までの参道およそ 230mを参拝者が駆け抜けます。
地元大学の陸上部など運動部の学生などが参加し、境内で毎年壮絶なドラマが生まれています！
上位3人が、「一番福」「二番福」「三番福」とその年の福男に決まります。
今年は、神戸市にお住まいの、24歳のこの2月に消防士へ転職するという男性が「一番福」を、
続いて、西宮市の28歳の運転手の男性が「二番福」を、
20歳の福岡大学の3年生の学生さんが「三番福」となりました。
それぞれインタビューで、福男の喜びと新年の抱負、福を周囲へ分けたい、等と話しています。
去年の Ristorante FUWA le の記事には、福男選びとえべっさんの境内の事掲載しています、
良ければバックナンバーの記事をご覧下さい！
（☆☆☆☆ 画面右側の「サイト内検索」に「福男」とキーワードを入力して下さい！ ☆☆☆☆
***** 2008Jan11thThr *****
シンガポールからひとっとびタイをまるかじりの話！PART8 〜THE本場タイ料理の話〜 ）
続いて、↑↑↑↑↑ 写真の温泉地、日本三古泉の有馬から運ばれるお湯を使った儀式について。
“宵戎（よいえびす）”に湯が奉納され西宮神社の10日えびすは幕が開けます！賑やかな儀式です。
「献湯式」は、1995年に、有馬の芸妓達が代表して温泉街の振興を祈願する目的で始めました。
「献湯式」の見せ場は、「湯もみ」です。湧き出た時には高温のお湯を、境内で適温に冷まします。
観光協会と芸妓達が「よい湯（と）、よい湯」というかけ声と太鼓が鳴り響き、
着物姿の芸妓達が桶を囲んで湯を混ぜます。見物客がその周囲を囲みます！
ところ変わって、福岡市博多区の十日恵比須神社では芸者衆による参拝が華やかに行われました。
新春恒例行事で「かち詣り」と言います。芸者衆が、稲穂のかんざしをゆらして参拝に訪れます。
今年は、18人の芸者さんが境内に「かち詣り」に訪れ、新年の商売の繁盛と幸福を祈りました。
居合わせた参拝客は、その艶やかな姿を記念撮影する等して、歓迎しました。
最後に。。。私の友人が携帯電話で撮影した写真には、福の神の「えびす様」の姿がありました。
大きな鯛とサオを持って着物姿のえびす様、に！！“扮している50代くらいの男性”でした。笑
「関西らしい！」と声が上がりそうな、なりきりぶり、友人も喜んで一緒に撮って頂いていました。
「商〜売っ！！繁盛に♪♪♪さ〜さ（笹）持って♪♪♪、来い！！♪♪♪」
関西では、この台詞をリズムにのせて歌い、お祭り騒ぎで参拝します！庶民の楽しみでもあります！
各地の戎神社を参拝した、みなさんの切なる願いを「えべっさん」が叶えてくれますように。
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