*****  2008APR10thThr   *****    上野動物園からシンガポール動物園へ春の「嫁入り!」のお話し! 
Thursday, April 10, 2008, 23:20 - プチニュース
春の嵐がまたやってきました。大荒れになった地域もあり、すぐれない天気の日が続きます。
この雨は植物にとっては恵の雨となり、木々は芽を伸ばし、緑を増します!



さて、今日大変寂しいニュースが報じられました。神戸市・灘区の市立王子動物園からです。
今朝、日本国内で最高齢だったインドゾウの雌の「諏訪子」が65歳で死にました。
ゾウの65歳は、人間で言う100歳以上にあたる高齢です。

昭和25年、戦後間もない頃に、諏訪子は7歳で神戸市立諏訪山動物園にやってきました。
神戸市立王子動物園は翌年に開園しました、諏訪子もその時に移され、現在に至ります。
閉園となっているこの諏訪山動物園から付いた「諏訪子」の名前は動物園の歴史も語っています。
諏訪子はこうして、動物園にとっては生き字引の様な存在でした。
およそ50年もの間、神戸で家族連れや子供達など、動物園の来園者の人々に愛されてきました。
また、平成に6年に雄のペアだった「太郎」が死んだ後は、元気をなくしてしまっていたそう。
それ以来10年以上も、屋外の運動場へもほとんど出ない状態が続いていました。
今月に入って体調を崩し、(4月)4日に倒れて、7日から起き上がることができなくなりました。
そして、今朝(10日)の6時頃、動かなくなり死にました、原因は老衰とみられています。

飼育舎の入り口に、張り紙「天国に旅立った諏訪子のめい福を祈ります」が掲示されました。
今日動物園に来場した方が、肩を落とし残念そうにインタビューに答えていました。

さて、今日の写真は、 Ristorante FUWA le で以前初詣でも紹介しました、
                    神戸市中央区の生田神社の境内の桜の花の様子です。
(生田神社についてもっと詳しく知りたい方は、バックナンバーを御覧になってください。
☆☆☆☆  画面右側の「サイト内検索」に「生田神社」とキーワードを入力して下さい!  ☆☆☆ )

 

さて、ゾウの諏訪子とペアの太郎は生涯伴侶として仲むつまじく過ごしていた、といいます。
では、こんな動物は、どうなんでしょうか???      コモドオオトカゲ!!

この度、上野動物園のコモドオオトカゲの雌が、海を渡り、はるばる、「嫁入り」しました!
その嫁入り先が、シンガポール動物園なんです!しかし、そのお相手・・・というのが、
また、別の国の動物園から貸与されている雄なんです。
この雄は、ポルトガルのリスボン動物園のコモドオオトカゲです!
今回、繁殖のためにはるばる海を渡りました、3年間の夫婦生活を経て、日本に戻ってきます。
2008年4月8日の日本の新聞記事からです。

世界中を移動している、なんともグローバルに旅する、この種のトカゲ。
の理由は、時に、書籍では「恐竜の生き残り」と紹介されてしまう程、「希少の種類」だから。
実際には、恐竜とは直接のつながりはないそうですが、
特定動物として地球上で、手厚く保護されている種類です。では、どんな姿・形のトカゲ???

コモドオオトカゲは世界最大級のトカゲの名を持ちます。コモドドラゴンとも呼ばれています。
これまでの最大の記録は、体の全長が3m13cm、体重が166kg!!驚

最大は、最大、突出した記録です。しかし、通常でも体長がおよそ2m50cm、体重が54kg!程。
体の大きさが最も大きいトカゲ、さすがに野生では小動物やシカ、イノシシも食べるといいます。
このコモドオオトカゲはインドネシアのコモド島の周辺に生息します。
コモドオオトカゲの保護のために、コモド島はコモド国立公園として世界遺産に登録されています。
また、現在世界の動物園で飼育されている事例は131頭。両性生殖で、一度に30個もの卵を産卵。
そのため、関係者からは、今回の嫁入りへ、大きな期待が集まっています。

さぁ、世界最大の体の大きさを誇るコモドオオトカゲ。その生態は足も速く泳ぐのも得意!
この地球の生物はとてつも無く長い月日の中で環境や気候等の条件に作用し適応してきています。
コモドオオトカゲも同様に長い歴史で様々な過程を経て、今の姿をしています。
現在、専門家によって明らかにされているのには、
恐竜とは直接の系統上のつながりはないそうですが、進化においては恐竜の時代まで遡ります。
これまでに、新生代より前の時代には、象の前の姿であるテレスドンやシカを食べていた事、
天敵になるであろう、トラやヒョウなどの猛獣も生息しないために木に登らない事など。
そのコモドオオトカゲの本源に立ち返っても、やはり巨体であったと、説かれています。

世界にはまだまだ知られていない動物がたくさん生息しています。
今後、こうして絶滅の危機とされる動物が数百年先も生きながらえる地球でありたい、です。



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