****  2010Jan10thSun  ****   2010年の福男の称号の行方&兵庫のえべっさんのお話し!    
Sunday, January 10, 2010, 20:24 - イベント
今朝6時過ぎ、今年の福男が決定しました!参拝一番乗りを目指して境内を走る神事、お馴染みです。
兵庫県西宮市の西宮神社で赤門の開門前に群がる人々、門が開くと、
参道の屋台の間をくぐって本道まで駆け抜けます!
毎年、激戦となり、「福男」の称号の行方に注目を集めます。笑

今年の一番福は22歳の大阪体育大学の3年生。初参加で一番福を手にしました!
今年は三番福まで全て陸上競技の経験者だったそうです。
去年(2009年)に匹敵する6千人、過去最大の参加者の数でした。
恒例の“開門神事福男選び”は商売繁盛の神様“えべっさん”の総本社、西宮神社で行われます。
この福男に選ばれますと、その1年間は西宮神社の行事に奉仕参加する、そうです。



全国各地に戎神社がありますが、関西では有名なのが、
まず、本日の話題の福男選び神事で開催されているえべっさんの総本社、西宮戎神社、次に、
藤原紀香さんを初めとし数々のアナウンサーや芸能人を福娘に選出してきたている、今宮戎神社です。
えべっさんは、関西では自営業の方だけでなく、一般の方も家族などで出かける行事ごとの1ツです。
無病息災、家内安全、商売繁盛など、幅広くえべっさんでお願いする風潮にあります。

さて、私は今年は、十数年ぶりに神戸市兵庫区にある“えべっさん”に出掛けました。
そこでアップ写真と共に、兵庫区柳原にあるえべっさんのお話しです。
JR兵庫駅からの参道には、縁日の様に屋台が軒を連ねていました。大変な賑わいです!
地元の方の話によりますと、その屋台の数も減ってきている様ですが、辺りに呼び込みの声が響き、
お参りに来た人々を迎えています。子供達は楽しそうに屋台のおもちゃや食べ物をながめていました。



この柳原のえべっさん、正式な名前は、蛭子神社です。福徳守護の神。
祭神は、ひるこのおおかみ=えびすの神、大物主大神(おおものぬしの神)です。
古来からある神社ですが、創建の年代ははっきりしていません。
ここで、蛭子神社の創建前の逸話についてご紹介しましょう。

本題の前に距離のお話です。蛭子神社のある兵庫とえべっさんの総本社、西宮戎神社がある西宮市は、
現在なら、高速道路を使って車で移動しまうすと、 20分程の距離です。
蛭子神社の残された記録によりますと、
創建される前には西宮神社から兵庫へ神幸(しんこう)の渡御(とぎょう)が行われていました。
神幸は、神体が鎮座している神社から、他の所へおもむくことです。兵庫まで来ていました。
この記録によりますと、毎年8月22日に行事として継続的に開催されていました、
その往路は西宮から海路を使い海上20kmを兵庫津和田岬まで、
また、復路は陸路を使って、西宮内町を通って西宮神社へ還幸(もど)されていました。

その後、現在の場所に遷座(せんざ)=御神体の場所を移して、蛭子神社として創建されました。
蛭子神社、境内には水の神をまつる社があり、昔は雨乞いなどが行われていた、と分かっています。

最後に、蛭子神社御社殿は1812年(文化8年)に造営され、昭和25年に復興再生され建てられました。
平成7年の阪神淡路大震災では大きな被害を受けなかったものの、残念ながら老朽化が進んでいます。
今年から事業奉賛会を設立して、御社殿の造営の資金を広く募っています。



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