Saturday, June 06, 2009, 23:47 - プチニュース
今日名古屋に初夏の訪れを告げるお祭が行なわれ、およそ15万人の人出賑わいました!
夜には365個のちょうちんに明かりが灯され、幻想的な祭のフィナーレを迎えました。
この祭は、名古屋市・熱田神宮の例祭「熱田まつり」の奉納行事として行なわれています。
祭の見所の1ツ、夜の帳が下りた頃に灯される「献灯まきわら」です。
一年の日数である365個のちょうちんを使います。半球状に組んだ巨大な献灯になります。
今年は合計5基登場しました!この周囲では太鼓や笛の演奏が鳴り響いて祭ムードを盛り上げます。
境内に参拝に訪れたたくさんの人々の、新たな夏の到来が祈りと共に告げられました。
さて、前回は最近鳴き声が聞こえるさわやかな鶯の話題でした。今日はホトトギスについてです!
鶯は季節で移動をしない留鳥(りゅうちょう)ですが、ホトトギスは渡り鳥です。
南アジアから渡ってくる夏鳥の代表です。初夏の到来を告げる鳥として挙げられます。
現在、ホトトギスは中部の山岳地帯や東北へ渡ってきている頃です。
既に先月(5月)の中旬には南側の暖かい地域へ、下旬には西日本や東日本へ移動してきています。
今日の写真は、前月家族の旅日記より。富山県の北アルプス・立山黒部アルペンルートの風景です。
そろそろこうした、山深い地域でもホトトギスも飛んできている頃ですね!
黒部渓谷に宇奈月(うなづき)温泉があります、富山県の隋一の温泉郷です。渓谷の秘境の地です。
その温泉街からトロッコ電車に乗ったんですって、↓↓↓↓↓ 下 宇奈月駅の写真です。
「目には青葉 山ホトトギス 初ガツオ」という言葉があるように、
青々と茂る山の新緑とホトトギスの組み合わせは、初夏を感じさせてくれます。
日本で夏を過ごす鳥達の多くは日本で繁殖をおこないます。
ところで、ホトトギスは少々変わった習性を持つことで知られています。
その習性についてお話ししましょう。
他の鳥の巣に卵を産んで雛を育てるんです。こういう鳥の性質を托卵(たくらん)と言います。
仮親としてその巣の鳥に、卵を抱かせて、雛の世話(育すう)を任せてしまいます。
日本ではホトトギス科のホトトギス、他3種類の鳥だけが持つ性質で、托卵性と呼ばれています。
また、全世界の鳥の中でも80種類しかこうした習性を持つ鳥はいません、鳥類のわずか1%です。
どうして、こうした習性を持つのか?
どう進化を遂げたか、などの生態について詳しくは専門家も分かっていないそうです。
托卵鳥の中には、仮の親の鳥の留守を見計らって、仮親の卵を巣から落としてしまい、
自分の卵を産んで巣に置いていく、頭脳派の鳥や。仮親の雛と一緒に巣で育つ協調性のある鳥。
雛自身が、他の雛や孵化していない卵を巣外へほおり出してしまい占拠する鳥、
また、鳥の種類によっては、孵った雛が、鋭利な嘴で仮親の本当の雛を殺してしまう、という鳥も。
自然界の厳しい生存競争と言えますね。次の世代を残すために環境に適応しようと頑張っています。
子供の頃、「トッキョトカキョクッ!」「特許許可局ッ!」と鳴いているホトトギスの鳴き声に、
テンションが上がっていました。笑 鶯にも負けない、とっても特徴のある鳴き声ですね。
緑の多い地域にお住まいのみなさんの周囲なら、ホトトギスの鳴き声聞こえているのでは???
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