Wednesday, July 01, 2009, 23:54 - プチニュース
関西は、天候が荒れました。快晴の空、でも風がビュービュー吹いたり、雨が激しく降ったり、
落ち着かない天気です。お外でお仕事頑張っている方々は大変でしたね。
先月の初夏のバケーションでたくさんのわくわくに出会いました。
写真は、山形県の秋田の県境に近い、日本海側にある鶴岡市立加茂水族館のクラゲの写真です。
なんと!クラゲの飼育展示の種類数は“世界一”を誇ります。35種類以上のクラゲが見られます!
クラゲは、水流に流されプカプカ水の中を浮遊していて、ながめているだけで癒しを感じます。
その、かたち、動き、ふるまい、不思議で和みと安らぎを与えてくれる。。。生物です。
この加茂水族館も、世の中の癒しブームの世相にのって、クラゲの展示が人気を博しました。
日本一のクラゲ展示の種類数を塗り替えたのが、2000年の事。
その後、「クラネタリウム」とクラゲのプラネタリウムをもじった専用の展示室にし、
世界一になったのは、2005年の事でした。
クラゲの話題が、築40年の小さな水族園の救世主となり、とことんクラゲにこだわり始めました。
展示室で、クラゲを見せるだけでなく、
アイスに入れたり、まんじゅうにしたりして、土産物やオリジナルの商品を揃えました。
私も、数年前大阪で開催されていたご当地アイスのイベントをリポーターとして中継した時に、
「クラゲアイス」を食べて、「どうしてこうなったの!?」とおかしいやら不思議やらでした。笑
また、3年前からは、館内のレストランで「クラゲ定食」を食べられるようにして、
最近ではアメリカ産のクラゲを練りこんだ特製の「クラゲらーめん」もメニューに並んでいます。
クラゲグッツだらけの館内のお土産コーナーは充実していて、後ろ髪をひかれる思いでした。笑
さてさて、私がわくわくした「クラネタリウム」ではクラゲのショーの時間も楽しみました!
ミズクラゲが、水槽にふわふわ浮いていて、微生物の小さなピンクの粒がまかれると、
クラゲがそれを食べてピンク色に染まっていきました。
海中の生態系に驚きました!次にショーの中で、「肉食系クラゲ!?」と今風に紹介されていました。
クラゲを食べるクラゲです。加茂水族館では、飼育しやすいミズクラゲを餌として与えていました。
下段の写真↑↑↑↑↑ 長い糸の様な部分を通して、ミズクラゲを口元まで寄せます。
水族園の係りのお姉さんが私達の全く知らないクラゲの性質をいろいろと紹介してくれました。
最後に、加茂水族館が世間の話題にのぼったお話し。
去年(2008年)の秋、ノーベル化学賞を受賞した下村脩さんに縁があります。
“ノーベル賞の下村です。”と水族園に直々に電話がかかってきました。
実は、その時期既に注目を浴びて、水族館の入館者が通常の1.5〜2倍に増加していました。
それには、下村さんが受賞した緑色蛍光タンパク質の研究で、
オワンクラゲ由来していて、オワンクラゲを飼育していることで取材陣の波が押し寄せました。
その後、下村さんが例の電話を入れたというので、ますます話題が膨らみました。
下村さんは、加茂水族館で飼育されているオワンクラゲが発光しなくなったと聞いて、
アドバイスをするためにわざわざご自身で電話したんだ、そうです。
TELで「餌にセレンテラジンを混ぜれば、2週間で光る。」と下村さんの助言を受けました。
野生のクラゲが光らなくなるのには、水族館で人工繁殖で世代交代させているからでした。
その後、水族館がオワンクラゲの発光実験に取り組んでいます。
クラネタリウムは、都会の喧騒、不安定なお外の天候も全て忘れて、別空間にいる様でした。
また、水族館では、アザラシやペンギン、ラッコやアシカのショーなども満喫しました!
そうした話題や写真も、 Ristorante FUWA le で近日中にアップしますね!お楽しみに!!
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