*****  2009Jan 1stThr   *****   HAPPY HAPPY HAPPY NEW YEAR 2009!!おせち料理のいわれのお話し! 
Thursday, January 01, 2009, 23:46 - イベント
新年明けましておめでとうございます!!2009年の幕開け、いかがお過ごしでしょうか???

年賀状やE-mailでの友人からの便りは、本当に嬉しいものですね。
早速、今日の写真は正月飾りの縁起物、門松です。海外にお住まいの愛読者のみなさんのために。
海外では門松等、日本独特の飾り物はなかなか見られないのでは、ないですか???

私が2年間暮らしたシンガポールでは人口の7割の方々が華僑の国家ということもあって、
中国文化に沿って旧暦の旧正月が盛大に祝われます。2006年、2007年と2回現地で年を越しました。
しかし、若者や海外からの居住者は両方の「新年の到来」を祝福します。
政府系放送局でFMラジオで日本語アナウンサーとして勤めていた時には、
お正月1月2日以降カレンダー通りに出勤する、文化の違いに慣れない気分でいたものです。笑

今日は、おせち料理に込められたおめでたい意味、グッドラックについてご紹介しましょう!



年末の Ristorante FUWA le の記事では、おせち料理自体の起こりについてお話しました。
平安時代の宮中行事ごと、「お節供(おせちく)」が江戸時代に一般に広くひろまっていきました。
おせち料理の4段のお重の料理の内容等、詳しくは2008年12月12日(金)の記事をご覧下さい!!

(☆☆☆☆ 画面右側の「サイト内検索」に「おせち料理」とキーワードを入力して下さい! ☆☆☆☆)
 *****  2008Dec12thFri   *****   
 年末です!おせちの準備始まっています!おせち料理のざくっとしたお話し!)

まずは、一の重から、
黒豆は、歌舞伎の舞台で「まめに暮らせよ。」というのが定番、丈夫に暮らして下さい、の意味です。
お多福豆は、その名前から福をたくさん招きよせる食べ物として祝い膳にはよく使われます。

数の子は、親のにしんから多くの子供ができることから、子宝に恵まれると言われています。

かまぼこは、紅白組み合わせが“日の出”をしのばせる事から、祝賀や祭りのシンボルカラーです。

二の重、
伊達巻きは、吉兆の日がたくさん来るように、という願いがこめられています。
昔から“晴れ着”を着て門出を祝います。そのオシャレ着の1つが江戸時代の伊達藩の侍の着物。
オシャレ物=伊達物とされるほどでした。その着物はドテラと言います。
見た目が伊達巻に似ているので、その名前が付いたという説があります。
また、“巻き物”が掛け軸など家宝や大切な物が連想できて、めでたい食べ物です。

栗きんとん、見た目から黄金色に輝く財宝を連想し、豊かな一年であるように、としています。
その昔、大変貴重だった砂糖をたくさん使っているため、贅沢な料理と位置づけられます。
栗は、昔から“勝ち栗”など縁起物とされ粟は五穀豊穣を願っているので祝いの膳で使われます。

三の重、
日本の伝統的な懐石や割烹料理の中で、どんなに贅沢な料理を揃えても祝い魚を抜きにしては、
祝いの膳の体裁が整わないと、重宝されてきた料理、「三つ肴」という言葉もあります。

焼き魚には、出世魚のブリ、スズキ、ボラなどを調理します。
出世魚はめでたい席や門出を祝う料理には欠かせません。
その由縁は、江戸時代までの武士や学者の名前が変わる=出世から、きています。
元服は、男子が成長した事を祝い、髪を結い冠を付ける儀式、元服を境に名を変えます。
これをなぞって、成長に伴って名前が変わる魚は、出世魚とし、縁起が良いのです。

海老は、長い髭をはやして、腰が曲がっていることから、長寿の象徴です。

四の重、
菊花かぶ、めでたい菊の形どった、紅白のかぶは、かまぼこと同じく祝いの膳には欠かせません。

ごぼうは、細く長く地面の下に根を張ることから、宮中では大切に扱われてきました。
また、ごぼうの煮物は開いて出して、開運を連想していたと言います。

 

その他に、田作りは五穀豊穣、結び昆布は“喜ぶ”のメッセージ、松や笹は、幸福を呼ぶ植物、等
おせち料理は、先人の風習や思想を知ることができる日本の伝統文化です。

各ご家庭で主婦の方々が腕によりをかけて作ったお料理の数々、たっぷり味わって頂きましょう!!

さあ!!2009年の幕開け、改めまして新年のみなさんのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
今年も Ristorante FUWA le をどうぞよろしくお願い致します!!



  |  このエントリーのURL  |   ( 3 / 1737 )

戻る 進む