*****  2008Oct14thTue   *****   イタリアのオペラ開幕とカンツォーネ&オペラディナーのホントのお話し! 
Tuesday, October 14, 2008, 23:59 - エンターテイメント(MUSIC/MOVIE/BOOKS)
日本は“体育の日”の3連休、秋晴れとなった各地で行楽日和となりました。
今日は、しとしと雨が降り続いています!今年の秋は、長雨の日が多いので、空気が澄んでいます。

さぁ!イタリアの各地ではオペラのシーズンが開幕しています!
先月(9月)中旬の、ヴェネツィアを皮切りに、末にフィレンツェ、10月末にローマ、12月ミラノ、
イタリアのオペラは、通常秋頃から始まり翌年の6月〜7月末頃に終演となります。
オペラの発祥地、永遠のディーヴァ、マリア・カラスや、オペラ界の巨匠ヴェルディ、
歴史に名を残すアーティスト達が、この地イタリアから数々の傑作と伝説を世に送り出しました!

私達の、この夏のヨーロッパ旅行ではローマで3泊、4日間を過ごしました。
今日の写真は、その滞在での夕食、レストランでのオペラ&カンツォーネディナーの様子です!
親しみのある有名な曲がたくさん!!このオペラだったの???と。ここでは改めて名曲を聞けます!


「ベル・カント」って知っていますか???イタリア独特の歌唱法です!そのベル・カントで・・・、

              “割れんばかりの声”、生涯初の大音量を記録しました!驚
                   でも・・・、情熱的で迫力のある歌声!素敵なんです!

滑らかな声の響きを重視した歌唱法、この声がイタリアのオペラの醍醐味です!
独唱、重唱、プロのオペラ歌手の方々の信じられないほどの声量に、驚いてしまいました!
その声量ったら!!歌声で、室内の   “空気が震えている”!?   と感じる程です!
  
失礼かも・・・しれませんが、その“凄さ”になぜか、笑いさえこみ上げてしまいました、
それは、周りのお客さん達も同じです。アメリカやオーストラリアからのお客さんがほとんど。
開幕してしばらくの間、お客さん同士が、目と目を合わせてケラケラ笑ってしまう程です、よ。笑

わきあいあいムードで始まった、イタリアのレストランでのオペラ鑑賞の夕食。
歌声を聞かせてくれる歌手の皆さんは、オペラのプロのシンガーの方々。男性2人、女性2人!
それぞれ、個性的でキラキラした美声を、コメディータッチな演出と共に聞かせて下さいます。
本来のイタリア・オペラのテーマは、悲恋、不倫、復習など情熱がこもった物語ばかりです。
人間の感情を歌とメロディにのせて表現します、喜怒哀楽・・・といった素直な心の動きです。

シンガーの皆さんの美声が、私達を“凄い声量!!”と驚かすのも、実は当然なんです。
普段、オペラハウスや野外オペラ、と広い観劇の舞台から、遠くの客席へ生の声を届けているんです。そうした歌劇場に比べますと、逆に飲食店のフロアーでの鑑賞は“狭いっ!!”笑 んですね。
いえいえ、こんな贅沢な楽しみ方は無いでしょう!た〜〜〜っぷりと声と笑いを演出してくれます!

オペラの観劇の服装、正式には男性はタキシード、女性はイブニングドレスが伝統です。
現在は、開幕初日以降は、スーツやワンピース、席によってはカジュアルでも問題がありません。
伝統ある芸術として鑑賞マナーもきっちり・・・ですが、私達のディナーの席はとってもカジュアル!

「椿姫」「リゴレット」「アイーダ」「蝶々婦人」等の劇中の曲を陽気に贅沢に歌い上げてくれます!
↓↓↓↓↓ 写真 なんだか、盛り上がってと〜〜〜っても楽しそうですが、ディナーの最中なんです!



さて、簡単にイタリアのオペラのお話です。伝統の舞台であるオペラハウスが各都市にあります。
イタリアのオペラの殿堂、三大歌劇場として挙げられるのが、開場した年の順に、
               1737年開場のナポリのサン・カルロ歌劇場!
               1778年のミラノのスカラ座!
               1880年のローマのオペラ座!
華麗なイタリア・オペラ!オーケストラの演奏が美しい名曲のメロディをますます盛り上げます!

各劇場での洗練された舞台で聞く、歌手の方々の生声は、世界中の人を魅了し続けています!
イタリア人はおいしい物を食べているから“歌手の声が澄んでいる”なんて声も上がってます。笑
イタリアオペラの鑑賞では歌手を呼ぶ方法は2つあります、
「カンタンテ」と「インテルプレタトーレ」、「歌手」と「表現者」と分けられています。
これには、イタリアオペラの歴史的背景があります。
“声”と“演技”が揃って物語が鮮明になってストーリー展開を追っていく事がでます。
しかし、ある時代、オペラの“声”だけを重視してしまい、物語の理解に支障があったそうです。
その理由は、美しい声を出せる体の大きな人ばかりが舞台に揃った事にあります。
巨体のために、身軽に“演技”こなす事が難しかった・・・と言います。

現在のオペラでは、
「表現者」=インテルプレタトーレと呼ばれるシンガーも加わって、バランスのとれた舞台です。
加えて、舞台装置のセットや衣装、物語、などオペラの魅力はぎっしりと詰め込まれています!

室内オペラのオフシーズンに開催される、野外オペラの公演は、観光客の方々に人気です。
特設会場には、キャンドルで演出されたセレモニーの様なロマンティックなムードも漂います。

・・・と、聞いて、この夏の旅行では野外オペラを鑑賞しようと、張り切って問い合わせました。
今年のシーズンは、数週間繰り上げられ、野外オペラは終わってしまっていて、
室内オペラの時期との狭間の季節だったんです。涙

しかし!!そのお陰で、こんな素敵で陽気なカンツォーネ&オペラディナーを味わえました。笑

下調べで仕入れたプチ情報。。。
室内・野外オペラ共に、初日に豪華メンバーが揃って公演が封切られる!!そうです。
                       次回のイタリア旅行では必ず!!笑笑笑



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