Saturday, April 26, 2008, 20:34 - エンターテイメント(MUSIC/MOVIE/BOOKS)
今日は、一人、映画館へ駆け込む気持ちで映画鑑賞しました!
「時間がある時に見よう!」と思いつつ気が付くと、上映日が今日が最後に日でした。
実際には、明日から別の映画館で場所を移して上映することが決まっていました。笑
さて、今回映画を是非見たい!と思ったのが、映画の監督インタビューの一説です、
「中国語劇では率直に意見を言わないことが多いけど、英語になると、違う・・・」という
香港の巨匠ウォン・カーウァイ監督が答えました。
この作品は、カーウァイ監督が、初の「英語」を言語に使うことに挑戦した作品です。
日頃、英語、中国語、日本語、の表現方法の違いを感じます。それぞれの言語で独特です。
もっと言うならば、
多言語を話す友人の性格が言語によって多少変わってくるなぁ・・・、なんて思う事もあります。
今日見た作品のタイトルは、「My Blueberry Nights(マイ・ブルーベリー・ナイツ)」です。
アメリカのグラミー賞歌手ノラ・ジョーンズの初の映画出演であり主演作品です。
物語はラブストーリー、ノラジョーンズが演じるエリザベスの失恋シーンから幕が開けます。
その失恋の痛手をブルーベリーパイで癒す・・・、そこで!今日のRistorante FUWA le写真は、
日本のスイーツ!デザートです!
1.クリームブリュレのマンゴー添え
2.グレープフルーツのブリュレのホワイトチョコレートアイス添え
3.抹茶アイスクリームとこんぺいとう
この映画のテーマは「旅と距離」。エリザベスは、元恋人のマンションの前の交差点から、
「一番の遠回り」をして戻ってくる、と決めます。
つまりは、失恋した自分を見つめ直す旅のスタートです!まず、ニューヨークからメンフィスへ!
この旅で、出会う人々の人生を目の当たりにします。人々の心の動きをエリザベスは感じます。
この作品から、 「愛」「家族」「金」「時間」・・・のメッセージをキャッチできます。
結末、旅でさまざまな事を経験してエリザベスは「自信に満ちて」ニューヨークへ戻ってきます。
ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、レイチェル・ワイズ、エド・ハリスなど、
ハリウッドの豪華キャストが歌姫ノラ・ジョーンズの脇を固めます。
今回、香港の監督ウォン・カーウァイが英語劇に初挑戦するきっかけになったのは、
ノラ・ジョーンズの起用です。ノラ・ジョーンズの使用言語が「英語」だったから。
シンプルに言うならば、ノラにカーウァイ監督が合わせる形で撮影は進められました!
と、さらに言うと、英語劇が初めてなら、アメリカでの撮影も初めて。
監督はノラが売れっ子歌手として活動が忙しいことも考慮した上でハリウッドでの撮影を決断。
自らがハリウッド映画の流儀で作品を撮影する事に踏み出しました。
カーウァイ監督は来日の際に、「ハリウッドの組合の制約に適応させるというプロセスからも
いろんな事を学んだ」と自らも新天地での撮影で試行錯誤していた撮影秘話を明らかにしました。
カーウァイ監督は、これまで、ノラ・ジョーンズに映画の音楽の依頼をしていて接点がありました。
ノラへの主演の依頼の一番の理由について、
「彼女が自信に溢れ、飾らない性格だから。それでいて彼女は女性から見ても魅力的な人だ。」
と話しています。いわば、ストーリの結末のエリザベスの像に「ぴったり」はまる訳ですね。
ノラのインタビューでは、カーウァイ監督が脚本と同じ程度にアドリブを重視した事について、
「彼はとても音楽的要素を持った監督で、感性と直感で行動する。」と息もぴったりな様子。
さらにノラはインタビューで、ハリウッド映画の名だたる共演者に支えられたことについて、
「自分の演技を引き立ててくれるグレートバンドと一緒にいるようだった。」と
アーティストらしい言葉で感謝の気持ちを表しています。
カーウァイ監督は、中国語ではなくて英語での撮影を経験して、新しい撮り方を見い出せた事や、
“これまでの作品よりストレートに物事を語っている”と、言われた事を明らかにしています。
「 人と人の関係は“精神的な距離”だと思う。
たとえば、お互いに近くにいる存在であっても心の距離は離れている人達がいれば、
逆に遠く離れたところにいても心が通じ合っている関係の人達もいる。
この映画は、そんな男女の恋と距離をテーマに描いている。」
この言葉は、カーウァイ監督がこの作品、「My Blueberry Nights」についてまとめた言葉です。
監督の世界観を、アメリカ文化という別のフィルターを使って映し出した、一ひねり加わった作品です。
この作品で、ノラが音楽から映画という枠を超えた「挑戦」をした様に、
監督自身も、中国とアメリカという文化の違いを身に沁みて感じる機会となった様です。
私は劇中、気が付くと自分は主人公のエリザベスの目で出来事を見ていました。
自然と物語の中へ引き込まれる、そんな魅力の作品です。。。
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