Friday, October 31, 2008, 23:20 - 健康・栄養
今日は、朝・夜の冷え込みました!関西地方では、一日中曇りがちの空、日中は気温も上がらず、
少々日本の冬が恐いと思いました。後で、11月下旬並みと伝えられたのを聞いてほっとしましたが。
北緯一度のシンガポールで2年間、一年中夏、という気候を過ごしていました。
「寒さを恐い」と感じる様になったのは、そんないきさつがあるんです。。。笑
さて、10月最後の Ristorante FUWA le はダチョウの研究が医療に役立ったというお話です!!
すっごい!!!発見へと繋がりました!
なんと!!「新型のインフルエンザ対策」となる抗体の発見です!
「H5N1型」というインフルエンザ、ニュースでよく耳にします。それが新型インフルエンザです。
大変恐ろしいインフルエンザで、世界保健機関(WHO)の調査によりますと、
新型にも関わらず、2008年9月上旬までに、世界で387人が感染して、245人が死んでいます。
日本政府も、もし日本で大流行したら、
最大で2500万人がが病院で診察を受け、そのうち64万人が死亡すると推定している、程なんです。
今、新型鳥インフルエンザが人から人へうつって変異するのが、このH5N1型と危惧されています。
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さぁ!そのダチョウの抗体を研究しているのが、京都府立大学大学院の塚本教授らです!
ダチョウが人類の救世主となる!?と騒がれている、この抗体の利用法を簡単に説明しましょう。
まず、ダチョウに抗原となる新型の鳥インフルエンザを注射します。
ダチョウは異物が体内に入ったため、抗体を作り出します。
この作り出された抗体が、なんとか抗原のウィルスの働きを弱めます。
こうして、雌の体内でできた抗体は、その雌が産んだ卵にも反映されます。
そのタマゴから抽出した抗体が新型のインフルエンザのウイルスを弱める働きの物質!
つまりは、「H5N1型」の伝染する力を食い止めようという画期的な発見に繋がったのです!
今回、塚本教授らは企業と共に、この抗体を利用したマスクを製品化しました!第一号の製品です!
共同開発の末に、ダチョウの抗体をしみ込ませたマスクが完成されました!
「新型インフルエンザの感染リスクを減らすことができ、精度の高い予防につながります。」と、
自信満々のできばえです。・・・しかも!!
ダチョウが世界で一番大きな鳥だという、恩恵にあやかっています!
1つのダチョウの卵から、この新型インフルエンザ抗体の入りのマスクを8万個作ることができます!
かつ、ダチョウは1年間で1羽あたり、100個のタマゴを産むそうです。
ということは。計算上は、1羽のダチョウから、一年間で800万のマスクが作り出せます!
この。抗体は、同様にウサギやニワトリにも作ることができます。
しかし、その中で品質がよく、かつタマゴのサイズから大量生産が可能です!
ちなみに、ニワトリに比べますと、重さは30倍にもなります!
そして!なんといってもリーズナブル!!値段を従来のものに比べますと4分の1程ですみます。
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ダチョウは、日本ではこれまで、観賞用、食肉、革製品に使われてきました。
塚本教授らは、ダチョウがなかなか病気にかからない事に着目し、その研究が始まりました。
今まで医療目的で育てた例が無かったために、研究も手探り状態が長い間続いたそうです。
普段はおとなしい性格のダチョウですが、近づくと羽をバタバタして慌てふためいたり、
時には、その羽に吹き飛ばされたりするエピソードもあったんですって。
効率よく抽出できるダチョウの体内でできる抗体卵パワー。第一弾の製品化が、新開発のマスク。
今まで使えなかった様々な製品にも利用できそうです!また、ワクチンの発明に期待がかかります!
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